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『パラノーマル・インシディアス』

Posted by 深城寺 雪広 on 25.2015 0 comments
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(2014/07/25)
キャット・アルター

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 『SPELL FORCE2』という輸入ゲームをようやくクリアした。
 ファンタジー系のRTSで、西欧ファンタジーが好みの自分にピッタリのグラフィック。
 ゲームバランスも良く、やり応え十分。
 海外モノでバグがあり、海外サイトの表記を見つけられなければ、およそクリアできない代物。
 日本メーカーの安心感と比較してしまうが、日本版が出ていないようなのでしょうがない。
 
 クリアするまでの時間も長い。
 多少のパズル要素があり、それを理解しないと先に進めない。 
 しかも、セリフまで長い。
 会話には進行上のヒントも存在するから、私のような不勉強な人間には向いていない。
 それでもクリアできたのは、これまでのゲーマーとしての経験だ。
 苦労があった分、クリアは自分の中では勲章級。
 しかし、たいていの洋ゲーがそうであるように、エンディングが薄い。
 苦労に報いようとするサービス精神が、欠如しているのではないだろうか?


 さて、本作。
 邦題をみれば、明らかに商業意識が見え隠れする。
 しかし原題は『Bell Witch Haunting』で、内容もある程度予測が可能だ。
 
 内容は、シカゴからテネシーに引っ越してきた家族のPOVホラー。
 ブランドン(たぶん高校生)が誕生日にプレゼントされたカメラで、家族の様子を撮りまくり。
 しかも、家では不可解な現象が起き、周囲の人間は殺害されてしまう。
 やがて、危機は家族にも及ぶという感じ。

 製作陣は、B級ホラーの娯楽要素を理解している様子。
 POVながら、色気を入れることも忘れない。
 水着、トップレスをはじめ、姉ちゃんと友人達は下着姿続出。
 途中に起きる霊現象も、バランスは悪くないだろう。

 終盤に近付くにつれ、物語のテーマが露出する。
 知らずに観ると、POVなのにリアルさに欠けるという印象。
 おそらく、興醒めする人も多いのではないか?
 
 鑑賞後、本作は元ネタがある事を知る。
 原題がまさにそれで、テネシーに伝わる魔女系の民間伝承だった。
 劇中にもあるが、ジョン・ベルなる人物が1800年代初頭にノースカロライナより移住。
 三人の子供を授かるが、その子らは屋敷で起こるポルターガイスト現象に悩まされたようだ。
 また、ジョン・ベル自身も、コーン畑のなかで奇妙な生物に遭遇したらしい。
 頭はウサギ、胴体は犬。
 うなぎ犬ならぬウサギ犬の発想は、これまで聞くことがなかった。

 伝説を確認してみると、本作に出てきたネタとリンクすることが多々ある。
 邦題で先入観を持たず、テネシーの伝説を知る人にとっては、ソコソコに楽しめるだろう。
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Category : ホラー映画

『ヒットマンVSキョンシーズ』

Posted by 深城寺 雪広 on 23.2014 0 comments
hvsk.jpg

『ヒットマンVSキョンシーズ』
2010年
アメリカ
監督:ロブ・フィッツ


 気がつけば、約1年間、きちんとした中華料理を食べていない。
 引っ越す前は、徒歩圏内に凄腕四川料理屋があり、充実した中華食ライフを送っていた。
 今では、会社の傍に中華食堂があるものの、中国人シェフにもかかわらず化学調味料の味が濃い故に疎遠となっている。
 陳式麻婆豆腐が喰いたい!
 そういう想いが日々募って、ついに爆発した。
 少々値が張るが、ホテル内にある中華レストランに行く。
 陳式麻婆豆腐定食、1400円。
 ホテルにしては安い気もするが、田舎町の小さなホテルなので妥当といったところだろう。

 供された土鍋の蓋をウエイトレスが外す。
 いかにも『辛いです!!』的な赤を基調とし、血糊を纏ったがごとき白き豆腐が見え隠れ。
 はやる気持ちを落ち着かせてスプーンを運ぶと、『激辛キターーッツ』と一人織田裕二を真似る。
 山椒が効果的にきて、ピリリ、ピリリ。
 片目を閉じて、テヘペロならぬピリペロもやってみる。

 佐助ならぬ発汗が来るぞッ、来るぞッ、手ごわいぞ!!
 一度発汗すれば、豆腐一塊を食すごとに、額を伝う我が水分。
 おしぼりで汗を拭い、片目をつぶってピリペロを繰り返し、まるで裸の大将なんだな、これが。

 お茶を注ぎにくるウエイトレスに大量発汗を悟られないよう、隠れおしぼり拭いに総力を結集。
 それでも食さずにはいられない、本格四川の麻婆。
 ああ、明日も晴れるだろうか?
 ヤン坊、マー坊、天気予報……。

 さて、『ヒットマンVSキョンシーズ』。
 もともとキョンシーは好きではない。
 ビジュアル的なこともあるが、なんだかオチョクられているような気がする。
 両手を前に出して、両足で跳ぶ移動方法からして、気に入らない。
 だから、キョンシー・ブームに乗っかることもなかった。
 しかし、最近日本人監督によってリメイク?された作品は、ビジュアル的に惹かれるものがある。
 そういう前段があって、本作の鑑賞となった。

 しかし、開始早々にまるで違うことに気付かされる。
 主人公は凄腕のヒットマンらしいが、ビジュアル的によろしくない。
 私の拙い比喩で説明するならば、痩せた花田のお兄ちゃんといったところか。
 画像は粗く、そして暗い。
 主人公の描写も、殺しの最中に電話を受けたり、冷蔵庫の中に銃を保管してあったりと、どことなくピントがずれているような気がする。

 これは、ダメだな。
 興味が惰性に替わりそうな時、物語は意外な展開を見せる。
 主人公フランクが請け負った、報酬100万ドルの殺し。
 フランクはいつものように任務を遂行するが、なんと死んだはずの男が甦った!!
 実は、男はキョンシーだったのだ、バァアーン!!!!!!
 
 キョンシーは、日本の妖怪バンド『陰陽座』をゾンビにしたようなビジュアル。
 これが圧倒的な強さを誇り、フランクは命からがら脱出。
 しかし、キョンシーは執拗に追ってきて、フランクと関わり合いを持つ人物たちを次々に惨殺。

 奴は何者なのか。
 情報を得るためにフランクはピン料理長!?のもとを訪れ、仲間と共にキョンシー退治に乗り出すが……。

 後半は、意外にもグロ色を強め、そこに御笑いにならない程度のジョークも混ぜる。
 キョンシーも、香港系ではなく、どちらかといえばゾンビに近い。
 結構なマニアぶりも見せるものの、照明や撮影の技術が未熟で、効果が半減している。
 なんとなくグロいけど、何が起きているのか判らないというのが正直なところ。
 この点が解消されれば、マニア的魅力は十分に備わった作品だといえる。
 ラストのオチも、なるほどねぇ的感想は持ち得るクオリティ。
 
 

Category : ホラー映画

サバイバル・デッド・アイランド

Posted by 深城寺 雪広 on 02.2014 0 comments
『サバイバル・デッド・アイランド』
2013年
カナダ
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アニー・クラーク

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日記と併せて、ヘタレ映画のレビューをプラスした本ブログ。
更新速度は、どんどん遅くなっている。
ちなみに、私の住む地域には『お弁当DONDON』なる店があるが、そこの弁当が影響しておる訳でも何でもない。
サラリーマンとして働かざるをえない現状では、日々ブログに書きたくなるようなたイベントがないというのが正直なところ。
業務上での怒怒哀苦(私の仕事において、楽しいとか、やりがいなどという言葉は一切当てはまらない)は数々あれど、それはブログのネタにあらず。

しかしながら、本日は久し振りにイベントが発生した。
近所の大学で学祭があり、家族がそこのフリマに出店したのだ。
荷物の搬入だけ手伝って、早々に帰宅する予定だったが、久し振りに味わう大学の雰囲気が新鮮で、結局何をする訳でもなく5時間も滞在してしまった。

天気のせいもあって客足も少なく、とても盛況とはいえない状況であった。
しかし、学生が悩みながらも商品を買っていく様や、出品者同士の会話が発生する様は、モノの売買の原点を感じさせる気がした。
いずれ、私のコレクションを売却する日が来るとしたら、喜びを感じられるような売買をしたいものである。

さて、本作。
例のごとく、必要最低限の情報のみで鑑賞。
どういう内容かは、全く不明のまま鑑賞を開始する。
主人公は17歳のジリアン。
カウンセリングを受けていることから、精神的に何か不安定なものを持っていることがわかる。
カウンセラーは、ジリアンがキャンプ場に行くことを反対している。
何故、反対するのか?
出だしは、順調といえるだろう。

カウンセラーの反対を押し切り、ジリアンは友人の計らいでキャンプに参加。
キャンプ場には、経験豊富な指導員というフレコミ。
それでも、経営者のフレッドはテストと称してジリアンに試験を課す。

試験とは、2日間を湖の孤島で一人で過ごすというもの。
しかし、その島には幽霊がいるとの噂もあった。
かつて少女が行方不明になったという事実もあるらしい。

孤島に渡ったジリアン。
しかし、そこには何者かの痕跡が残されていた。
そして……。




大まかにいえば、地味である。
全てにおいて、地味。
とあるイントロによれば、ヒロインはカナダの新星アニー・クラークというが、私的には際立った魅力は感じられなかった。
水着シーンもあるが、何とスク水。
外人でスク水とは、どうにもこうにもブルドッグである。
そして、体型もグラマラスとはいえぬポッチャリ。ボッティチェリ。
これで、色気で勝負する作品ではないと判断した。

途中、サスペンス色が色濃く出ている。
幽霊の存在。
島の痕跡。
疑わしき人物たち。
派手な材料に逃げることができない分、このあたりの演出は丁寧である。
手持ちの材料で最大限の効果を。
作品からは、このような気概が感じられる。

最終的に、自分の好みとはマッチしない内容であった。
しかし、サスペンスの効果を考えれば、作品としての品質は低いとはいえないだろう。
ただ、商業的には厳しいかもしれない。

ある人物が唐突に叫ぶ『カヤッ!!』のシーンが、いつまでも印象に残る。

Category : ホラー映画

『ヘルベンダーズ 地獄のエクソシスト』

Posted by 深城寺 雪広 on 21.2014 0 comments
『ヘルベンダーズ 地獄のエクソシスト』
2012年
アメリカ
監督:J.T.ぺティ

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クリフトン・コリンズ・Jr、クランシー・ブラウン 他

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 相変わらず、劇的な変化のない生活を送っている。
 プラスになったことと云えば、会社が残業削減に真剣に取り組み始めたことだ。
 お蔭で、21時には会社をでなければならない。
 本当は仕事が残っているのだが、先延ばしにせざるを得ない。
 いつかツケが来るかもしれないが、その時はその時である。
 
 ともかく、時間ができた。
 鑑賞できずにいたXファイルは、ようやくシーズン4を終える。
 クリアしたゲームも数本。
 何よりも、読了する本が圧倒的に増加した。
 このまま行けば、鑑賞できるホラー映画の数も増えよう。



 
 さて、『ヘルベンダーズ 地獄のエクソシスト』。
 ジャケ写の雰囲気からは、ひょっとすると感が垣間見れる。
 冒頭の配給会社で、LIONS GATEだと知り、微妙ながらもソコソコのクオリティを予感。

 ヘルベンダーズとは、教会の特殊部隊のような存在らしい。
 様々な宗派から構成されるが、どうにもメンバーが神父らしくない。
 いわゆる落ちこぼれ感丸出しなのである。
 しかし、彼らには哀しい運命があって、彼らによる悪魔祓いが失敗した場合、自らの身体に悪魔を憑依させて封印し、自殺して地獄に送り返すという役割を担っているのだ。

 これはこれで面白いというか、元祖『エクソシスト』の渋いラストへのオマージュとも取れるのだが、その後が宜しくない。
 悪魔を憑依させるためには、堕落した部分が必要となってくる。
 故に彼らは、自ら罪を追う。
 その罪とは、他人の新聞を盗む。
 ファックする。
 浮気する。
 ホモ行為に興じる。
 など、ゲスいネタばかり。
 流石の私も、あまりのゲスさに呆然だった。

 さて、彼らの元に、悪魔祓いの依頼が来るが、その対応もスムーズではない。
 腕利きというにはあまりに乏しく、落第級の腕前である。
 全体を覆うコメディ感もあって、悪魔が出現しても緊張感は薄く、そしてヌルい。

 普通の悪魔と思って祓い始めた相手が、実は古代神スルトであり、メンバーのリズに憑依して姿を消す。
 スルトは地獄の門を開け、世界の滅亡を企てる。
 教会から絶縁されながらも、ヘルベンダーズはスルトに立ち向かうが……。
 ってな内容で、オリジナルティは高いものの、ゲスさで笑いを取ろうとする姿勢に賛否両論必至。

 ラストも酷い。
 ゲスくて、ゲスくて、どうしようもない余韻をゲッス(ゲッツ)!!

 
Category : ホラー映画

『スクール・オブ・ゾンビ』

Posted by 深城寺 雪広 on 25.2014 0 comments
『スクール・オブ・ゾンビ』
2006年
タイ
監督:Titipan Promsiri


スクール・オブ・ゾンビ The Implanted [DVD]スクール・オブ・ゾンビ The Implanted [DVD]
(2006/09/25)
洋画

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 ゴールデンウィーク以来、ふくらはぎの痛みが消えない。
 連休だから、いつもの倍のトレーニングをするか!
 そのような意気込みで走った私は、肉離れという怪我に見舞われた。
 鍛えるどころか、それは筋肉への破壊へと繋がった。
 どうにか歩行は可能だが、全く走れない日々が続く。
 しかしながら、ようやく形だけでも格好になってきた。
 自己比率30%のランニング。
 本当は、もっと走れるのに。
 前に行こうという気持ちを必死におさえ、自分を武豊と馬に置き換えてみる。
 ここは勝負どころではない。
 抑えろ。
 抑えろ。
 最後の直線は、今日ではない。
 今日は、リハビリなのだ。
 緑のターフを100%駆け抜ける時期が、いつかは待っている。
 ああ、レース中の武は、このような気持ちなのだろうか。
 やがて必ず訪れる勝負所を待って、抑制という技を駆使している。
 自己の抑制。
 マインドの鍛錬。
 その必要性を、私は人生の中で遅々として認識し始めた。
 

 さて、『スクール・オブ・ゾンビ』。
 ジャケ写をみると、マニア諸君なら微妙さを感じざるを得ないだろう。
 写真ではなく、イラストである。
 こういう作品は、ヘタレである可能性を秘めている。
 作品の中で、ウリになる画が一切ないかもしれないからだ。
 しかし、ひょっとしたら……。
 自分にとってはツボである何かがあるかもしれぬ。
 人が観ないからこそ、掘り出し物は発見できるものだ。
 そういう想いに囚われて、結局鑑賞してしまう。
 これがマニアの悲しき性。

 物語は、タイの田舎の学校が舞台。
 生徒のトン君が、サッカー中に急死。
 以前にも、生徒数人が亡くなっていた。
 あまりに人が死ぬものだから、当然悪い噂が流れる。
 そもそも、学校のある土地は、いわく付きの土地だった。

 土地を奪って所有したとされるチャオプリヤ家の子孫エク。
 彼は学校の噂を聞き、呪われた土地を開放しようとする。
 エクの夢には、恨みの視線を向ける死霊が出現。
 恨みの深さを知ったエクは、仏教の教えに基づいて、鎮魂の祭儀を行うが……。




 大半のレビューに語られるとおり、ゾンビものではない。
 どちらかといえば、幽霊の類である。
 ショッキング・シーンも殆ど存在せず、子供の霊の外見は目下に隈ができているだけ。
 メインの子供の霊など、パンツ一丁で、団子を乗せたような変なヘア・スタイル。
 こいつが笑いながら飛び跳ねる様は、苦笑以外の何者でもない。
 一番インパクトがあったのは、校長の死に様かもしれない。

 さて、霊の一人、女に注目してみよう。
 外見はちょっと妖怪っぽくなっているが、赤子を抱いている。
 モチーフは、タイでは超有名なMae Nakかと思われる。
 ほとんど動きはなく、たまに眼力で観客を脅すだけだが、存在感がタイ人にハンパないのかもしれない。

 本作のウリの一つ、女優のキャンディー・エヴェリーにも触れておこう。
 メインの女優は、妖怪と女教師の二人。
 どちらも美形だが、おそらくピム先生がキャンディーだと思われる。
 この手の映画では、生徒を悪霊から救うという役目が与えられるのだが、そのような場面は一向に現れない。
 昼メロのような会話シーンと、ただお祈りするだけの印象である。
 メリハリのない内容の割に、100分という長尺の本作。
 キャンディーの魅力が、せめて貴方の癒しとなることを。
 
  
 
Category : ホラー映画

『クリーチャー・オブ・ダークネス』

Posted by 深城寺 雪広 on 18.2014 0 comments
『クリーチャー・オブ・ダークネス』
2009年
アメリカ
監督:マーク・ストーファー

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(2013/09/13)
デビッド・サーワ、サンダー・ラーク 他

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 毎日が、ダルい。
 こんな人生で良いのか。
 中止とはなったがイモトのエベレスト挑戦と、ひたすらにネットと向き合い、ホラー映画を鑑賞する我が人生を比較せざるを得ない。
 ホラーを観続ける。
 それを登山と仮定しよう。
 一歩一歩踏み出していれば、やがて頂上に到達する。
 しかし、ホラー映画という山の頂が存在するのかどうか。
 観ても観ても、その分だけ作品は作られていく。
 低予算でも作れるのだから、タチが悪い。
 そうだ、ホラー映画鑑賞は、登山とは違う。
 たぶん、映画自体がなくならない限り、それは延々と作られる。
 終わりを信じてはいけないものなのだ。
 いつかは、自分の意思で止めねばなるまい。
 そう、ホラー映画鑑賞はわんこ蕎麦のようなもの。

 
 さて、本作。
 多少は誇張されているものの、ジャケどおりのクリーチャーが出てくる。
 主人公アンドルーら若者グループが、キャンプ。
 オフロード・バイクやバギーという小物を使い、他のホラーとはちょっとした趣向変えを施している。
 そんな彼らが背中パックリ割れた奇妙な死体を見つけたところから、話は本筋へと入っていく。

 まあ、ご想像のとおり、クリーチャーにひとりひとり狩られていく訳だが、登場人物の設定がよろしくないよメカドック。
 会話の内容やら演技やら、主人公すら応援できないタイプ。
 主人公には叔父が空軍にいて、その叔父は何かを目撃して分裂病を発症してしまった。
 主人公は叔父がエイリアンにアブダクトされたことまで知っていたが、それは状況説明の辻褄あわせの何者でもない。

 ソコソコにグロいシーンがあり、エイリアンの武器が人間の背骨など、マニア力は感じられるものの、登場人物への感情移入がいかに大切かを物語る。
 結局、エイリアンの目的が明らかになった途端、スケールはパワー・ダウン。
 主人公の根暗さが鼻につくだけで、細部は忘却の彼方へハイパー・ワープ。 
Category : ホラー映画

『アックス・ジャイアント』

Posted by 深城寺 雪広 on 23.2014 0 comments
『アックス・ジャイアント』
2013年
アメリカ
監督:ゲイリー・ジョーンズ

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(2013/11/02)
ジョー・エステヴェス、ダン・ハガティ 他

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とりあえず、ジャケ写を見てほしい。
凶悪さ、禍々しさを醸し出すナイスなデザインである。
期待はずれだと思う反面、もしかしてパート2なんてことになる可能性もある。
結局、観るしかない。
観ないことには始まらない。
『観れば判るさ、ありがとう』とは、誰の言葉だったか。
勝手に北朝鮮に渡ってしまうあの人も、同種の言葉を口にしていたが……。

さて、本作。

ホーム刑務官の元で、刑務所の矯正プログラムに参加するティーンズたち。
このプログラムを受けると、刑務所を出ることができるらしい。
しかし、ホーム刑務官のしごきは半端なく、山で体力的にヘトヘトになるまで体を動かす羽目になった。

メンバーの一人が白骨化した牛の角を持ち帰ったことから、事件は勃発する。
突如と現れた巨人。
でかい斧を振り回し、メンバーの一人は真っ二つにされた。
巨人から逃げまどうメンバーたち。
一人、また一人と命を落としていく。

あの巨人の正体は?
はたして、メンバーの運命はいかに。

……という、単純なストーリーである。
全体的な印象として、娯楽C級ホラーの位置づけながら、この手の作品を好む観客にとってはバランスの良い内容といえよう。
CG甘めながらも、巨人の斧の犠牲となるチョンパ度はしっかり。
巨人のデザインが私的にはイマイチだが、CG合成のしょーもなさが逆に一つの魅力となって、ファックな映画とはいえない代物になっている。

劇中に巨人の正体を示唆する内容が盛り込まれているが、元ネタはポール・バニヤンという伝説の樵だ。
本作を観るまで知らなかったが、ノース・アメリカの民話等に出現するもので、ミシシッピ川誕生にも絡むと言われている。
このポール・バニアン。
別に怖ろしい伝説ではなく、青い牛・ベイブを連れた体のでかい樵で、何十人分もの仕事を一人でこなす、ゴッド樵のような存在として扱われている。

それが、人間を虐殺する殺人鬼と描かれるところに、本作の大胆さが窺える。
最終的には、お決まりの人間のエゴなんかを題材にして、人としてどう生きるべきなのかを考えさせる意味も含んでいるのだが、娯楽度満点だった流れを押し返すだけの描写ではないと言っておこう。

注目すべきは、エンドロールに流れる曲『ザ・バラード・オブ・ポール・バニアン』。
その歌詞を噛みしめてほしい。
Category : ホラー映画

『インフェクション デッドウォーター 』

Posted by 深城寺 雪広 on 21.2014 0 comments
『インフェクション デッドウォーター 』
2012年
アメリカ
監督:グレン・シアーノ

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 本ブログ、久し振りの更新である。
 私は新しいことに果敢に取り組んだり、社交性を発揮してアウトドアに走る性格ではない。
 できれば、休みの日は映画やゲームに興じ、平日にたまったストレスを解消したい。
 外部との接触は極力避けたいのであるが、会社勤めの身である以上、それもままならぬ。
 静かに生きようとしても、日常的に発生する外的要因は予想以上に多い。
 こちらに意図がなくても、予定外の時間が他人によって奪われるのだ。


 
 趣味においては、他人とのコミュニケーションは楽しい。
 ただし、日常において、その趣味の時間は極めて少ない。
 人生の大部分は、自ら望むものとは別種なのだ。
 不本意なものに大半の時間を費やす。
 我がライフスタイルは、おそらく間違っているのだろう。

 しかしながら、これこそが私と社会をつなぐ唯一の手段かもしれぬという思いもある。
 辛うじて社会にぶら下がっている自分。
 これもまた、社会の一員として生きるという意味では正解なのだろう。

 さて、本作。
 ジャケ写見ても、その内容を窺いしることはできない。
 中央のバイオハザード・マークだけが唯一の手掛かりである。
 
 内容は、こうだ。
 未知のウイルスの蔓延。
 感染者は怪物と化し、他人を襲って喰らう。
 この設定にヒネりも何もない。
 監督は、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』しかゾンビ作品を観ていなのではないか?
 そんな疑問すら持ってしまう内容である。

 週末を狩猟で過ごす主人公たち。
 親子の絆など、いちおう人生劇場を用意するも、決して涙を流したり、同調できるような描き方ではない。
 そこでゾンビに襲われ、籠城するといったシンプル路線を辿る。

 ゾンビメイクも、ほぼ手抜き。
 まあ感染者だから、あからさまなメイクの必要はないが、ぞのデザインはこのジャンルにおいて必要不可欠。
 そのため、怖くない・魅力ない・つまらないの3ナイツに陥っている。

 本作のウリは、主役のマイケル・マドセンらしい。
 耳にピアスなんかして、オヤジの色気なぞを強調。
 煙草をふかして眼を細めた表情は渋いが、それが憧れにまでなるかというと疑問。
 ちなみに、私の憧れは『マイアミ・バイス』のドン・ジョンソンで、白いジャケットを着てフェラーリに乗るという夢を与えてくれた。

 まとめるならば、娯楽性や刺激性に欠ける、一昔前のゾンビ映画亜種といった感じである。
 
Category : ホラー映画

『トロール・ハンター』

Posted by 深城寺 雪広 on 01.2013 0 comments
『トロール・ハンター』
2012年
ノルウェー
監督:アンドレ・ウーヴレダル

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(2013/03/20)
オットー・イェスパーセン

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 転勤の可能性は消えず、どうにも落ち着かない日々が続く。
 ただでさえ忙しい時期であり、休日でも遊びに没頭できず。
 
 いよいよ、明日が内辞だ。
 異動となれば忙しさは激化。
 だが、ようやくスッキリできる瞬間も近づいている。

 外為は、思わしくない。
 輸入ゲームやDVD購入を躊躇せざるを得ない状態である。
 普通は株やFXの影響を考えるのが一般的なビジネスマンであろうが、根がオタクの私には二の次だ。
 マクロな視点で、自己中心。
 世界の経済より私の小遣い。
 
 窓の外は、晩秋の快晴。
 BGMに陳綺貞のアンニュイな歌声。
 まったりな午後に身を投じながら、私の心は冬模様。

 さて、『トロール・ハンター』。
 ジャケットから胡散臭さが滲み出る作品である。
 「本当に、本当にいる」
 という、一見単純なコピーも不思議と記憶に絡みつく。
 ノルウェー産のPOV主体のモキュメンタリーである。

 冒頭で、このフィルムの素性が明かされる。
 2008年10月13日、フィルムカメラーテネ社に届いた283分のテープ。
 それを編集したものが、本作だというのだ。

 メインは、ヴォルダ大学の3人の学生。
 熊騒動のドキュメンタリーを撮るつもりが、一人のハンターとの出会いによって思わぬ真実に突き当たる。
 彼らはハンターと行動を共にし、伝説の怪物トロールの姿をカメラに納めようとするといった内容。
 これまでのPOVと差異のない作品と予測されたが、実際には違った。

 まずは、POV手法による映像の不快感が少ないことに触れておこう。
 クリアな映像を巧みに配し、時に臨場感のある画を組み入れている。
 しかも、ストーリーをしっかり組み立てているから、103分というPOVにしては長尺というランニングタイムにも、比較的飽きがこない。
 内容も後半に行くに従ってスケールアップし、ドラマ性を盛り上げている。
 ネタバレすれば、トロールの姿は思いっきり露出しており、その映像も安易なCGではないと言っておこう。まるで、質の良い怪獣映画のようだ。

 そして、本作の魅力の最大要素。
 まるでドキュメンタリーに対する真っ向からのパロディといったような作風だ。
 政府の隠蔽工作。
 隠された組織。
 聞けば聞くほど顔がほころぶトロールの生態。
 どこか間抜けな戦闘シーン。
 全てが真面目でありながら、全体はコメディという作品に仕上げた作りは素晴らしい。
 紅葉美しいノルウェーの山景も、見どころの一つである。

 *最も印象に残ったシーン
 ハンスの歌声 アイヤイヤ ホー
 さすがヴァインキング・メタルのメッカ北欧である。 
 
Category : ホラー映画

『HAUNTING 震!悪魔の棲む家』

Posted by 深城寺 雪広 on 04.2013 0 comments
記事の作成方法を間違えました。
本記事のみ、下記のReadmore…をクリックしてください。 

『異形生命体 エボミネーション』

Posted by 深城寺 雪広 on 20.2013 0 comments
『異形未知生命体 エボミネーション』
1986年
アメリカ
監督:ブレッド・マコーミック

異形未知生命体 エボミネーション【テキサス・スプラッター・コレクション】 [DVD]異形未知生命体 エボミネーション【テキサス・スプラッター・コレクション】 [DVD]
(2013/06/21)
スコット・デイヴィス、ブラッド・マコーミック 他

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 通勤で電車に1時間乗っている。
 1時間といえば、首都圏では普通の時間であろう。
 しかし、ローカル勤務を経験した私にとっては、未だ馴れぬ日課である。
 電車の中の1時間。
 これが意外に辛い。
 大半は寝ているのだが、首があらぬ方向でひん曲がる。
 首が凝って仕方なかったため、『はじめの一歩』を参考に首の強化に取り組んだ。
 休日に、首を左右に回転させる。
 顎を引いたり、上げたり。
 うたた寝に負けない首を作る。
 くだらぬ目標だが、私はマジだ。

 それとともに、対処に困ることがある。
 近くの乗客の、咳が気になるのだ。
 金曜日は、ひどかった。
 隣のオヤジ。
 目前に立った学生。
 斜め前の、若い女性までがマスクをせぬまま、咳をする。
 咳によるウイルス拡散力を知っての狼藉だろうか。
 他人に配慮できぬ人間など、ゾンビ・ウイルスに感染してしまえ。
 私のような人間は、感染に敏感なのである。

 そして案の定、ウイルスは飛散していた。
 隣のオヤジか?
 いや斜め前の女性か。
 私の喉は猛烈な痛みを覚え、咳がアンストッパブルである。
 せっかくの週末を。
 1週間のうち僅かな時間の休日を。
 諸君らに、エボミネーションをあげたい。


 さて、『異形未知生命体 エボミネーション』。
 ジャケ写を見ていただくと、なかなかのグロさを匂わせる。
 テキサス・スプラッター・コレクションという文字も、大いにマニア心を掻きたてる。
 反面、ショボい可能性も高い。
 失敗を恐れてはならない。
 WHDの価格設定は、ショボくても納得のいくものだから。

 冒頭から、一般の方は愕然とするかもしれない。
 完全に自主製作映画と思わせる画質。
 そこらのあんちゃんを引っ張って演技させたような主人公。
 それでも、映画は淡々と進む。

 悪夢にうなされて起き上がるシーンを何度も繰り返し、ダメかもしれない印象を最初にプレゼント。
 フォグ牧師を盲心的に支持する母親。
 その母親が、吐き出したものは動く腫瘍。
 それが、コーディーの体内に侵入。

 その腫瘍こそ、エボミネーションなのだ。
 腫瘍は成長し、やがてリトルショップ・オブ・ホラーズのような怪物となる。
 人間の肉を糧として成長するエボミネーション。
 コーディーは、エボミネーションに操られるように周囲の人を殺していく。
 エボミネーションとの正体は……。


 ソコソコにスプラッター感が存在するものの、80年代ホラーにしては画質の悪さが気になる。
 そもそもコーディを演じる俳優が監督なので、低予算自主製作作品であることは間違いなさそうだ。
 クライマックスまでは、正直退屈な展開である。

 しかし、エボミネーションに与える人間の肉の入った巨大寸胴は、しっかりと強烈な印象を残す。
 臓物のグロさは、家畜等のモノホンを使用しているのだろうか。
 このシーンに、ブレッドは全てを懸けたのかもしれない。
 そして、エボミネーションの正体を明かすエンディング。
 『ノー、ノー。イット ワズ エボミネーション!!!』
 ブレッドの甲高い声が、ヘタレ効果を助長して、何ともいえぬ余韻を加えている。
Category : ホラー映画

『残虐!狂宴の館』

Posted by 深城寺 雪広 on 14.2013 2 comments
『残虐!狂宴の館』
1980年
スペイン・日本
監督:ハシント・モリーナ

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ポール・ナッチー、永島暎子 他

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 本日午前2時をもって、PCゲーム『ディアブロⅡ』を終えた。
 かつてのゲームへの情熱は取り戻せないままに、それでも続けるゲームライフ。
 少ない小遣いでコレクター魂を満足させるために見出した、輸入版という活路。
 台詞が長く、イマイチ理解できないながらもクリアした感慨。
 様々な想いが、これで収束されるのだ。

 私は、ふと思う。
 人生なんて、紙芝居だと……。
 いや、違うか。
 ゲームとは憑き物のようだ、と……。
 クリアすることによって、執着が消える。
 クリアしなければ、いつまでもワダカマリが残る。
 
 そもそも、ゲームは単独でクリアできるものでなければならないというのが私のラーメン持論だ。
 攻略本や、ゲーム外の知識が必要とされるのは、邪道である。
 その点からいえば、ディアブロは素晴らしい。
 簡単な操作で、これだけの満足を味あわせてくれるのだから。
 世間では、すでに『Ⅲ』が発売されて久しい。
 私の時間は、まだ10年も前として止まっている。
 このままでは、『Ⅲ』に着手するのは2023年だろう。
 私は、ゲーマー。
 ベーシック時代から闘うアンシェント・ナイトである。
 時代遅れでもいい。
 山と積まれた輸入ゲーと、毎月のようにリリースされるホラー映画群。
 愚直でも、一歩一歩その山を登ってやろうではないか。
 

 さて、『残虐!狂宴の館』。
 ホラー読本をみれば、ポール・ナッシーというスペインのホラー俳優に行きあたる。
 タイムリーに鑑賞したわけではないが、読めば読むほど興味をそそられる人物だ。
 本作は、その人物が主演であり、監督も務めている(監督名は本名)。

 日本にとある秘密組織が存在した。
 その組織の中心人物は、ミエコ(永島暎子)とタロウ(森次晃嗣)の兄妹だった。
 ミエコはある陰謀のため、傭兵であるブルーノに接近。
 組織の仕事を依頼する。
 それが縁で二人は愛し合うようになり、タロウも彼を信用していた。

 組織の作戦とは、ダイヤモンドの強奪だった。
 作戦は成功するものの、大量のダイヤを目前にブルーノは心変わり。
 一人、逃走を図る。
 逃亡中、タロウはブルーノ銃弾に倒れ、ミエコの怒りは頂点に。
 必ず殺してやるわ!!
 ミエコの執念の追跡が始まった。

 ブルーノもミエコの銃弾で瀕死の傷を負っていた。
 意識が途切れ、再び目を覚ました時は見知らぬ屋敷内に保護されていた。
 ブルーノの前に現れたのはシモン医師と二人の娘だった。
 家族の手厚い看護によって、徐々に回復するブルーノ。
 やがて、長女と愛し合う仲になる。

 ミエコの追跡が及ぶと、ブルーノは再度逃亡を図ろうとする。
 しかし、シモンの屋敷には知られざる秘密があった。
 そして、謎の人物の存在も……。
 はたして、ブルーノの運命はいかに。





 ストーリー的には80年代まんまの怪奇譚といったところ。
 妙に納得できるオチである。
 このムードはマニアにはたまらなく、逆にレトロさに興味がない者にはマイナスの要素である。

 シモン家の娘たちは美女揃いで、軽い色気を露出。
 当時は、殿方にとっては大サービスだっただろうと予測できる。
 メイドへのSMシーンもあり、当時としてはやはりエログロ作品といえるだろう。

 マニア的な楽しみとしては、当時の日本が描かれていることも一例だ。
 箱根やカメラのさくらやの看板を見ることができる。
 また、ウルトラセブン・諸星ダンで御馴染・森次晃嗣氏の登場も興味深い。
Category : ホラー映画

『死霊ゾンビ伝説 ヘルデモンズ』

Posted by 深城寺 雪広 on 05.2013 0 comments
『死霊ゾンビ伝説 ヘルデモンズ』
1989年
アメリカ
監督:レックス・ナカシマ

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 帰宅中の電車の中。
 途中の駅から乗車した女の子が、向かいに座った。
 少しユルい雰囲気を持つ子だったが、それが魅力ともいえる。
 座って数分後、彼女はうたた寝状態。
 別に珍しい光景ではない。
 私も眠気に襲われ、意識は朦朧としていた。
 しかし、彼女に訪れた変化を見た瞬間、私の眠気は一瞬に吹き飛んだ。

 彼女は、完全に眠ってはいなかった。
 頭は後ろにのけぞるような状態で、顔が真正面を向いている。
 いや、少し顎を上げた状態か。
 そして、閉じていた瞼が、高速で瞬いたのだ。
 剥き出しになる白目。
 その様は、死霊に憑依された者のごとく。
 
 見てはいけないような気がしたが、どうにも気になってしまう。
 突然蘇るホラー映画の記憶たち。
 死霊のはらわた。
 ビヨンド。
 地獄の門。
 私が愛して止まぬ作品が、怒涛のように蘇る。

 瞼が、ビビビッ。
 私も、ビビビッ。
 交差する白目の、無言なる会話。
 ああ、まるでスキャナーズ。


 さて、『死霊ゾンビ伝説 ヘルデモンズ』。
 正直いえば、私はこの作品に負けた。
 ストーリー展開についていけず、何度か睡魔に襲われたのである。
 普通なら、何度も記憶にない場所に戻って見直すのだが、本作にはそれをも阻む特殊な力が働いているようである。
 
 だいたい、邦題に死霊・ゾンビ・ヘル・デモンズと重要ワードを乱発しているところが怪しい。
 そんな罠はお見通しとばかりに避けるのは賢明な貴方。
 罠とは知りつつも、やはり捨てておけないのがマニア。
 僕の名前は、マニ坊。
 君の名前は、ニア坊。
 二人あわせてマニアーだ。
 君と僕とでマニアーだ。
 某企業も、そういう見解を発表しているではないか。

 作品の内容に触れてみよう。
 主人公は神父らしい。
 しかも、信仰を失いつつある状況にあるようだ。
 とある名ホラー作品を想起させるが、それは過大評価にすぎない。
 それは、先の展開で明らかにされる。

 この神父、考古学に造詣が深く、市民大学の講師などもやっている。
 このたび、神父が引率するメキシコ遺跡ツアーが実施となった。
 ツアーメンバーは、くせ者揃い。
 はては、神父と関係のあったシスターやその息子まで参加する。

 一向はオアハカという地に到着。
 ここでは『笑う死者の踊り』が見られる祭りが開催中。
 マヤ文明と関連のある地だった。
 しかし、一方で邪教集団による子供の殺人が繰り返されていた。
  
 邪教集団はマヤ族の死神を祀り、神父の息子を生贄に捧げようとする。
 信仰に揺らぐ神父も、邪悪な力によって操られてしまう。
 ツアーメンバーたちは、必死に邪教集団に立ち向かうが……。
 
 
 邪教集団のトップは、将来的に投資ブローカーになりたいと発言。
 邪教集団との勝負は、生首をボールに見立てたバスケ(途中から普通のボールになる)。
 唖然呆然の怪獣変化。
 洞窟内の、照明不足な映像。
 自己中的なストーリー展開。
 印象を羅列すれば、こんなところだろう。
 ラストの落とし方も、ビックリである。
 思考回路が常人とは違うことを、まざまざと見せつけられる。
 それが良いか悪いかは、私のとやかく言うところではない。
 ただ、これだけは言える。
 まちがいなく、カルトである。
 
 
  
 
 
Category : ホラー映画

『STILL 鬼4忌』

Posted by 深城寺 雪広 on 16.2013 0 comments
『STILL 鬼4忌』
2010年
タイ
監督:4名によるオムニバス
・CHARATCHAI KETNUST
・MANUSSA VORASINGHA
・TANWARIN SUKKHAPISIT
・POJ ARNON


STILL


 週末に飲むためのワインを買いに、会社帰りに成城石井に行く。
 ワインの試飲をやっていたが、先にもらった中年女性が店員を目前にして言い放った。
 『ビールの方がいいわッ!』
 店員に対する配慮の欠片もなく、もしも私がアメリカ人だったら両手を上げて首を振ったことであろう。
 
 気を取り直して、ワインを物色。
 ふと見た先に、ウイスキーが陳列してある。
 入社したての頃は、いろいろな酒を試した。
 カクテルにまつわるエッセイも読み、背伸びしたい時期だったと懐かしむ。
 一番印象に残っているのは?
 と聞かれれば、バーボンであろう。
 メーカーズ・マークを好んで飲んでいた。
 昔に乾杯でもするか。
 気取って、ボトルを探してみる。
 しかし、目は別のボトルに止まった。
 HEAVEN HILL。
 名前も良い。
 ラベルのデザインも良い。
 ケンタッキー・バーボン。
 良いではないか。
 値段も1000円をわずかに超える程度。
 ワインとともに、思い切って購入。
 電車で1時間、2本のボトルを護送する任務となった。

 バーボンという名称は、何故かカッコいい。
 それを飲もうとする自分も、少なからずカッコいい。
 こういう酒は、普通に飲んではいけない。
 精一杯背伸びして、自己に酔わねばならない。
 
 西部劇でも観るか?
 ふさわしい状況を、アレコレ思い描く。
 NANODA。
 頭の中に、アルファベットが浮上する。
 一つの漠然としたイメージが、ゆっくりと像を結ぶ。
 私はおもむろに準備を始める。
 
 はちまき。
 腹巻。
 ステテコ。
 そう、ある男のスタイルに限りなく似てきた。
 私はグラスを傾け、芳醇な香りを楽しむ。
 これが、アメリカか!?
 そう、他人には理解されないであろう。
 完全に和のスタイルだ。
 当初求めていたイメージと、えらくかけ離れている。
 しかし、今日はこれで良い。
 これはこれで、わたしなりのバーボンなのだ。
 さきほどのアルファベット、NANODA。
 吾輩は、バカボンのパパなのだ!!
 タリラリラーの、コニャニャチハなのだ!!文字色
 ……。

 さて、いつもより前置が長くなったが『STILL 鬼4忌』。
 タイ・ホラーではオムニバス形式の作品が多いらしい。
 私が鑑賞したのは台湾版で、ジャケットの説明は中国語。
 作品自体は英語の字幕で鑑賞できたが、ジャケットの説明には実話を基にしたストーリーのようだ。
 
 第一話『火炎』
 タイのナイトクラブで、大晦日のカウントダウン・パーティー。
 火災が発生し、多くの死傷者を出した。
 アームは恋人のパムと来店していたが、二人の仲はギクシャク。
 離れた間に火災が発生。
 パムは帰らぬ人となった。
 悲しみに沈むアーム。
 立ち直れなくなったアームは、自殺を試みるが……。

 第二話『獄中にて』
 死刑囚として投獄された青年。
 入所時に、自殺した死体を目の当たりにする。
 脱獄する唯一の方法は、自殺だけだ……。
 看守の一言が、青年に重くのしかかる。
 青年は、眠れぬ夜が続く。
 青年に語りかける隣房の男。
 不可解な現象に、青年は追い詰められていく。

 第三話『復讐』
 とあるマンション。
 家出少女が、薬の売人の部屋を訪れる。
 金が無かった少女は、売人と一夜を共に。
 翌朝、少女は売人の不在中に、部屋を物色。
 帰宅した売人にみつかり、命を落としてしまう。
 死体の処分に困った売人は、少女の遺体をマンションの貯水タンクに投げ入れる。
 やがて、各部屋の水道からは不可解な現象が見られ、住民たちは異変を感じ取るが……。

 第四話『恐怖のホテル』
 立ちんぼお姉ちゃんが、二人の若者客をゲット。
 ホテルの到着するが、薄気味の悪い婆さんが待っていた。
 婆さんは、姉ちゃんの泊まる部屋で過去に殺人があったと告げる。
 不安に駆られる姉ちゃんだったが、何故か過去の殺人現場を目撃する羽目になる。


 全体的に、描写は控え目。
 スプラッター度は、それほど高くない。
 幽霊描写も特筆すべきものはなく、私的には物足りない。

 ただし、三話の『復讐』だけは、タイ特有の怖さがある。
 貯水タンクに投げ込まれた死体は、当然腐乱していく。
 その水を、住人は飲んだり、顔を洗ったりする。
 生理的な気色悪さが優先するので、日本ではまずあり得ない描写が観客を直撃する。
 某マンガのトラウマ騒動が記憶に新しいが、稀に含まれるタイ式ホラー描写の方が私には効果を発揮する。
 
 
 
 
Category : 輸入ホラー

『アパリション ~悪霊~』

Posted by 深城寺 雪広 on 01.2013 0 comments
『アパリション ~悪霊~』
2012年
アメリカ
監督:トッド・リンカーン


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 ついに8月が、終わった。
 予測していたが、今年も暑さは半端ではなかった。
 というか、今になってまたぶり返している。
 どこかに行こう。
 涼しさが、どこかで待っているはずだ。
 そう思う反面、ニュースをみれば全国的に猛暑らしい。
 移動にも金がかかり、次第にもったいないという考えに転ずる。

 結局、8月に逃げ場はない。
 という訳で、私の夏休みは東京で1泊。
 今回は、帝国ホテルに宿泊した。

 歴史がある分、部屋の状態を気にしてみたが、まるで問題なし。
 巷でいうサービスの良さも偽りなしで、快適だった。
 朝食のビュッフェも味がよく、それほど混雑していなかったので幸運だった。
 大抵は、行列ができるらしい。

 その間は、PCや映画も休止。
 たまには、そのような日があってもよい。

 さて、『アパリション』。
 ジャケ写は、なんとも魅力薄。
 悪霊という副題がなければ、完全にスルーするほどジャンル不明のホラーだ。
 例によって、事前情報を全く持たぬまま鑑賞。

 始まってみれば、ダーク・キャッスルの製作。
 これなら大コケないだろうと一安心し、余裕を持って鑑賞スタート。
 1973年に行われたチャールズ実験を、再度実践する学生グループ。
 そして、異常発生。
 何か最悪なことが、起きてしまったようだ。

 場面は変わり、ヒロイン・ケリーの登場。
 さすがダーク・キャッスル。
 美形を用意し、ホラー・マニアの心をくすぐっている。

 ケリーは恋人のベンと母親から借りた家で暮らしているようだ。
 周囲は閑散とし、空き家も多い。
 そして、不可解な現象が起こってしまうのである。
 
 基本は、オカルト・幽霊屋敷系。
 謎が多い分、ストーリーを追う興味は持続する。
 私的には、ラストだけは全くいただけないが、最初に行われた実験の主旨が理解できていれば感想は変わってくるかもしれない。
 ただし、作品だけからそれを判断するのは疑問。
 もうちょっと十分に説明しないと解りづらいネタなのだ。
 こちらも、軽い気持ちで観ていると、置いていかれる可能性がある。

 良かった点は、霊的現象を検証するための装置の描写。
 オマケをみるとわかるが、本作には幽霊顧問なるスーパーバイザーが起用されているのだ。
 そのため、機器のクールさが見事に伝わってくる。


 本作の核となるネタについて、少し補足しよう。
 作品内でチャールズ実験と扱われているものは、どうやらカナダのトロントで行われたフィリップ実験が元ネタのようだ。
 これは、ポルター・ガイスト研究の権威・A.R.G.オーエン博士により実施されている。
 そのコンセプトは『人間の精神が霊を作り出す』というもので、いわゆる幽霊とは異なるらしい。
 簡単にいえば、人が強く念じることによって幽霊もどきが生成される。
 このことを理解しておくと、多少は本作ラストも味のあるものとして理解できよう。 
Category : ホラー映画

『デビルズ・フォレスト 悪魔の棲む森』

Posted by 深城寺 雪広 on 19.2013 0 comments
『デビルズ・フォレスト 悪魔の棲む森』
2012年
アメリカ
監督:ダーレン・リン・バウズマン


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あまりの暑さに、家を飛び出した。
本来なら、夏休みでエブリディ・ホラー鑑賞のはずだった。
しかし、扇風機では不快指数が増すばかり。
常に熱中症に怯えながら、私の心は夏模様。

最近、本格バーガーが食べたくてならなかった。
ファーストフード・チェーンのものでなく、一個あたり1,000円以上する代物だ。
肉汁たっぷりのパテ。
ワイルドさを醸し出すペッパー。
これを、冷えたビールで流し込む。
この瞬間、私の体内をアメリカの風が吹く。
テキサス。
アイダホ。
オレゴン。
安直なイメージが羅列され、私は勝手に想像した異国情緒に浸る。

残念ながら、近所に本格バーガーを出す店がない。
電車を二回も乗り継ぎ、ある巨大ショッピングセンターに到着。
初めて入る店だったが、店内の雰囲気は十分にアメリカだった。
ベーコン&ブラックペッパーのワイルド・バーガー。
生マッシュルームのサラダ。
フィッシュ&チップスは、肉厚のカジキが素材で大満足。
そして、カールスバーグを1パイント。
一人あたり約2,500円の出費。
『孤独のグルメ』のような頼み方だと自分に言い聞かせ、思いがけぬ値段になった昼食に言い訳をつけた。

さて、『デビルズ・フォレスト 悪魔の棲む森』。
冒頭から、アメリカ・ニュージャージー州のUMA・ジャージー・デビルを題材と判明。
この時点で、安直な展開を予測するものの、それは見事に裏切られる。
本作はネタばれすると、大部分の魅力を失ってしまう気がする。
そのため、ストーリーについての記述は避けておこう。
役者さんの病的な演技と迫力が印象的な作品だ。

もっとも意外だったのは、ジャージー・デビルを比較的丁寧に捉えていることだ。
『Xファイル』で扱われたジャージー・デビルは野人のような存在だった。
しかし、ジャージー・デビルは多種多様な伝説を持っているらしい。
本作では、その中でも『リーズ家の13番目の子供』として描写している。

1735年ニュージャージー州のパインバレンズ。
簡単にいえば、リーズには12人の子供がおり、13人目を妊娠。
ところが、生まれた子は悪魔だったという内容。
これにも幾つかのバリエーションが存在するらしく、きちんと調べれば興味深い題材となりそうだ。
単なるクリーチャー作品ではないところが、本作のウリであろう。
Category : ホラー映画

『エリア・オブ・ザ・デッド』

Posted by 深城寺 雪広 on 15.2013 0 comments
『エリア・オブ・ザ・デッド』
2011年
アメリカ
監督:ブライアン・T・ジュインズ


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 酷暑のさなか、仕事で嫌なことが重なった。
 世の中は某テレビドラマの影響で『倍返し』なる台詞が流行しているが、これは私の心奥に秘めたモットーでもある。
 公言すれば、ただちに社会不適合者と疎んじられる思想だが、口に出さなければ他人には解らない。
 これは、誰でも持っている思想なのか。
 それとも、私のように汚れた心の持主だけが考えることなのか。
 
 ああ、悪の心を持たぬ世界に行きたい。
 そう、たとえばサザエさんの居るような世界。
 サザエさんは、倍返しなど考えていない。
 カツオだって、そうだ。
 『姉さんに、倍返しだ!!!』
 そんなカツオを、私は知らない。

 私も、サザエさん。
 あなたも、サザエさん。
 歯形も、サザエさん。
 わぁらう声まで同じね。
 歯ッ歯ッ歯ッ歯
 おんなじね。



 さて、『エリア・オブ・ザ・デッド』。
 ジャケットを見ると、この映画の楽しさが見えない。
 何がウリなのか。
 そのために、『ゾンビ系せいぜいC級』という憶測が飛び交う。
 
 実際、多数あるゾンビ作品と比較して、突出した特徴は見られない。
 大学生グループを中心に据えた、ゾンビ・パニックである。
 ゾンビメイク・グロ描写は、そこそこのレベルを維持。
 しかし、緊張感や恐怖感は、どちらかといえば不足気味といえるだろう。

 私的には、本作はゾンビ世界における青春グラフティという位置付けになる。
 アメフトやっててモテる男ダニー。
 オタクで女の子と会話すらろくにできないジェームス。
 この対極的なキャラが、ゾンビ発生という異常状況下で各々恋をする。
 
 特に印象的なのはダニーの方で、モテる身分にありながら意中の人には振り向いてもらえないというアンズ的恋愛に陥る。
 その相手は、ゲームの元締め・トミ。
 ルックス的にも、性格的にも従来のホラー作品には珍しいキャラだ。
 ツンデレという言葉があるが、トミはツンだけ。
 クイーン・オブ・ツン。そのような称号が、彼女には似合う。
 この二人の恋の行方、意外と最後まで気になり、なんとも切ない方法で締めるのが印象的だった。

 さて、本作で一番気になるのは、元ネタ『HUMANS VS ZOMBIES』。
 アメリカで人気のRPGという表現がされていたが、PCではそのようなゲームは見当たらない。
 そこで調査してみると、いわゆる『鬼ごっこ』を進化させたようなゲームらしい。
 とある大学のキャンパスで実施され、それが次々に拡大した。
 まるで、リアル・ゾンビのような感染ぶりだが、進化系水鉄砲のようなものを手にして追いかけっこする学生たちを直に見てみたいものである。
 このことを知っていると、確かに劇中にそのようなシーンが盛り込まれており、理解しやすいかもしれない。
 
Category : ホラー映画

『バイオハザード・アイランド』

Posted by 深城寺 雪広 on 14.2013 0 comments
『バイオハザード・アイランド』
2012年
アメリカ
監督:アダム・デヨー

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既に夏バテの体を引きずって、杏里のコンサートに行く。
ツレの付き添いだったが、自分も一時期アルバムを聴いていたので楽しむことができた。
特に昔のナンバーが歌われた時は、青春時代の記憶が呼び起こされ、今は亡き両親の姿も思い出して感慨深い。
思わず涙が出そうになり、必死にストップ!涙くんを試みた。
ラスト・ソングは、杏里の原点ともいえる『オリビア』で、その歌唱力は感動的だった。
隣の席のおっさんは、大声で『イエ~イ』『いいぞ~』などと声援を連発。
カッコつけの自分は普段は鼻で笑うところだが、こういうファンがいたほうがコンサートは盛り上がる。
総じて、期待以上のコンサートとなった。

さて、『バイオハザード・アイランド』。
バイオというよりは、普通のゾンビ作品と思った方が良い。
妻子を失った緊急救命士のエルヴィスは、ゾンビ発生で破綻した街を彷徨う。
通信によって、昔の同僚がマイアミで海外脱出の手はずを整えていることを知り、エルヴィスはかの地へと向かう。
偶然に知りあった女性ツイートと、彼女と行動を共にしていた少年コーディーも合流し、エルヴィスが向かったのはデ・ソト島。
しかし、島には既にゾンビの姿が見られた。

エルヴィスらは、島で暮らすグループと合流。
生存者16名は、独自のルールと秩序のもとに生活をしていた。
生命の危険に晒され、抑圧された環境下のもと、エルヴィスらは行動を共にするが、そこには隠された真実があった。


ジャッケットをみれば、B級ホラー丸出し。
しかし、内容はきちんとした作りに思える。
特に、異常時での人間の集団行動と心理なぞに焦点を当て、人の心の弱さを浮き彫りにしようという名作を目指した作品ともいえる。
さらに俳優の表情、場面描写、グロ度にも配慮が見られ、製作陣のレベルは高いのではないかと推測できる。

反面、私のようにゾンビメイクや独特のアイデア、いわゆるゾンビ・エンターテイメントを期待する嗜好とは90度ほどベクトルが異なり、そのギャップが作品に対する好き嫌いに繋がってしまう。
人間心理の嫌な面を見事に描いた故に、なんとなく取っつき難いものとなってしまった。
これが、実際の感想だ。

ちなみに、ヒロインはミラ・ジョボビッチに似ているように思え、これが『バイオハザード~』と邦題で冠された理由かもしれない。
しかし、なぜか好印象のヒロインとは言い難い。
Category : ホラー映画

『人狼村 史上最悪の田舎』

Posted by 深城寺 雪広 on 19.2013 0 comments
『人狼村 史上最悪の田舎』
2011年
スペイン
監督:フアン・マルティネス・モレノ


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先日、『インブレッド』を鑑賞。
本ブログの記事っを書いたが、手違いで保存されず。
モーレツに落ち込み、同じ記事など書けるか!!とパソコンに向かって文句を言う。

危惧していた異動は免れたものの、安堵とともに虚脱状態になる。
ブログを書く気も失せ、ひたすらYoutubeを見るだけ。
書くことの情熱を取り戻さねば、私はただのオタクだ。

さて、『人狼村』。
史上最悪の田舎という副題が、ヘタレっぽさを漂わせる。
しかし、製作はスペイン。
スペイン産は、私的には好みが合う作品が多い。

ストーリーは、小説家トーマスがかつて暮らしていたアルガ村の名誉村民になったところから始まる。
授賞式とやらに招待を受け、村を訪れる。
親友のカリストと旧交を温め、式典の開催を待つトーマス。
ところが、それはトーマスを陥れる罠だった。
村には100年前にかけられた呪いが存在し、それを解く鍵がトーマスだったのだ。
トーマスは、村の地下に幽閉された怪物への生贄にされてしまうが……。




まず、主人公であるトーマス役の俳優に味がある。
わき役も然りで、これは作品に大きな影響を与えている。
しかも、マスコット・キャラとして犬が行動を共にし、愛らしい演技で良いアクセントとなっている。

グロ描写はほとんどないが、作風とは関係ないので気にならず。
演出は適度なコメディを含んでおり、私的には笑いのツボが一致した。
爆破で吹っ飛ぶ人狼のシルエットなど、画的に印象的なものもある。
意外な人物が死んでしまったり、ラストも工夫されていたりと、好感を持てる部分が多い。
ホラーとして怖くはないが、一作品としてのクオリティは邦題以上であった。
Category : ホラー映画

『the Dawn』

Posted by 深城寺 雪広 on 02.2013 0 comments
『the Dawn』
2007年
アメリカ
監督:LINWOOD D.NEVERSON
82分

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わずか数カ月前の円高が、嘘だったように思える。
DVDやゲームが信じられない安さで購入でき、私のようなコレクターの購買意欲をそそりまくったのではないか。
部屋の片隅に積み上げられた戦利品を、消化すべく眺める日々。
休みが終わると、次の休みまでが待ち遠しくてしかたない。
その休みが出勤となると、たとえようもない怒りがこみ上げる。
平日は、映画やゲームを楽しむ時間も気力もない。
こんなことでは、マニア力が落ちてしまう。
気ばかりが焦り、それが全体的にマイナス傾向に引っ張っていく。

とりあえず、先に進めねばならない。
ゲームは『ディアブロⅡ』と『デッド・アイランド』を同時進行で。
映画はその日の気分にあったものを。
ようやく鑑賞を始めた『Xファイル』はシーズン2の半ば。
『FBI 失踪者を追え!』は、ようやくシーズン1を終了。
私の行動は、世間から数年以上の遅れをとっている。


さて、『the Dawn』。
詳細は知らないが、アメリカのインディーズ・ホラーのようである。
ジャケ写にインパクトがあり、鑑賞してみた。

大学の授業風景。
黒人教授の授業風景。
講義を茶化したり、集中しない生徒たち。
突然、廊下で悲鳴が上がり、駆けつけた生徒たちのみたものは、女性の惨殺死体だった。

数日後、フィールドワークに出かける学生たち。
郊外の農場に宿泊し、体験するのが目的だった。
しかし、そこで待っていたものは、恐怖の一夜だった。



ホラーの定番ともいえるパターンかと思ったが、実は違った。
冒頭の女性惨殺死体で期待させるのだが、その後はなかなか人が死なない。
危ない雰囲気になっても、必ずスカす。
スカされるたびにモヤモヤは溜まり、それは最後まで解消されずに終わった。

終わってみれば、犯人探し的要素を重視しており、そのネタに自信を持っているのがわかる。
しかし、それは製作側の自己マンで、ホラーを求める観客とは乖離している。
その犯人は驚くべき人物ではないし、到底スゴいアイデアと呼べるものではないのだ。

これは予想だが、殺しのシーンがきわめて少ないのは、予算不足もしくは特殊メイク担当にそれだけの技量がなかったのではないかと思われる。
数少ない死体描写は中々グロかっただけに、どうにも残念だった。

最後に、印象に残ったシーンを一つ。
黒人教授が蝋燭を立てて、なにやら怪しい儀式。
床に膝まづき、祈りを捧げる。
すると教授はトランス状態になり、苦しげな雰囲気。
手には、大型のナイフが!!

うむむむ、むーん。
教授の痙攣がMAXに達すると、なんと教授の姿は女学生の部屋にあった。
念力によって、自分の像を映し出したか!!
ベッドのまくら元に立ち、女学生を狂気の眼差しで見下ろす教授。

レズ行為を終えて一人で寝ていた女学生は、教授の姿に気づかない。
トップレスというなまめかしい姿で寝返りを打つ女学生。
教授のナイフが胸元に!?
と思ったら、教授の姿は消えていた。
女学生は、覗きをされたと勘違いし、部屋を飛び出してギャーギャー騒ぐだけだった。
何も、起きない。
何も、たさない。
ピュア・モルトなホラーである。

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